2008-08-05

仙人の缶詰

仙人の長~い髭が入っている・・・なーんちゃって//缶詰


中華食品店に売っているこの缶詰、中身が何だかわかったのは最近だ。東南アジア人たちがコーヒーにこれをたら~りと混ぜて飲んでいるのは遠くからだが見たことがあるけれど、ちらりと見ただけで訊いたことがなかった。まあ、腐敗しないような加工を施した牛乳だろうと思い込んでいたこともある。私はコーヒーはブラック派なので関心がなかったこともある。あるときその「たら~り」の最後を指に絡めて美味しそうに舐めっている中国人をみたとき、「もしや?」と思った。そうなんです!これは日本で言うエバミルクなのだ。そういえば彼らはコーヒーに砂糖を入れないが、入れないのではなく入れる必要がなかったということか。エバミルクはなぜ缶詰に入っているか・・・。ベトナム戦争中、米軍がアジアの戦地の上空からこれを落としたそうだ。戦争しながら一方では赤子にはミルクを配給するなんてややこやしい話だけど本当らしい。それで落としても壊れないように缶詰らしい。腐らないようにコンデンスらしい。これを10倍だかに水で薄めて母乳代わりに赤ちゃんに飲ませたそうだ。確かに昔はエバミルクとコンビーフは缶切りが無くてもくるくる巻きあげて開けられるような鍵が缶に付いていたのを思い出す。日本にも昔からあったということは日本に戦後持ち込んだのも米国だろう。

2008-08-04

ミニ牛丼と笹かま定食

スウェーデンは涼しいわあ・・・//日本からやってきた焼かまぼこ


いただき物の焼きかま様が主役の休日のランチ。いやあ、生で食べれるほんのり甘い練り物の濃い味がワサビ醤油で美味しい。味にも感激だけど、貴重品を新鮮なうちに分けてくださる友人にもすっごい感謝。二重な贅沢だ。自家栽培のインゲン豆の煮付け、ミニ牛丼、ムール貝の酒蒸し、我が家でとれた大葉をたっぷり入れたキュウリとなすのあっさり漬け。

2008-07-30

まだまだイケるビール浅漬け

自分で言うのも何だけど、私は美味。//ビール漬け


このビール漬けの汁床は一ヶ月も前に作ったものなのにまだまだ使える不思議な汁床だ。ビールが入っているので発酵し続けているというか生きている感じ。だんだん薄くはなってきたけど、今は浅漬け風に仕上がって、これはこれで沢山食べられるし大変美味。茄子も色がキレイに仕上がる。左のカブのような野菜はコールラビといって、カブの代用で使っているお気に入りの野菜。いい大根は滅多に手に入らないので、コールラビは漬物には最高だ。甘味と食感と歯ごたえが似ているよ。茄子は日本の加茂なすのような太さなので割らないと漬からない。キュウリも普通は直径5cm位あるので細いのを探すのが大変。人参は逆に太めのは動物の飼料になるらしく、人間様は細いのが皆お好きなようだ。

2008-07-18

唐笠のようなキノコ

唐笠のように大きく開くのでこう呼ばれています//唐笠茸



今年も一日おきに雨降る夏の日。 雨が多い年、森の茸は豊作、ベリーは貧作。我が家はジャングルのような庭なので唐笠茸がにょきにょき毎年採れる。毒キノコとは絶対に見間違わない種類なので安心して食べられる。カテゴリーとしては美味だ。バターを敷いたフライパンでキノコの両面を焼いてポン酢でいただくのが我が家好み。沢山採れると、みじん切りにして炒めてミートソースなどに混ぜたりもするけど、すっかり開いた茸の傘だけを一枚すっぽり入る26cmのフライパンでキノコステーキにするのは最高だ。今回は待ちきれずに七分開きで調理した。

2008-07-11

イタリア産の春菊

私はルッコラの異母兄弟だったのだろうか・・・//春菊


友人が送ってくれた春菊の種の袋の裏に、出生地はイタリアと記されている。イタリアのサラダといえばルッコラ。春菊ってルッコラだったっけ?プランターからにょきにょき出てきたお姿はルッコラそっくり。スキヤキをするときに春菊の代わりにルッコラを使っていたのはやはり直感的正解だったわけだ。間引きがてらサラダで食べようっと。

2008-07-08

深呼吸

今のうちみておいて//七月の空


おいおい、もう夏は終わりなんて言わないでおくれ・・・という感じだが、5月の頃の暑さはもう無くなった。スウェーデンの夏はもう終わったのか。

2008-07-04

その名はマキ

「巻き」といえばのりが内側に巻いてある私が主流です・・・//内巻き


和食ブームで中都市だとすし屋が一軒はある。中国人のおっさんが日本の寿司ロボットを店に入れてクルクルパッと巻き寿司を手品のように作る。生鮭、キュウリ、卵焼きの内巻きロールは色がきれいで、年中どこでも手に入る食材だ。あまり期待しないで最初に食べたとき、なかなかいけてるのでビックリした。内巻きロール、そのうち私も挑戦しますぞ。対戦相手はロボットか!?

ぬか漬け床もびっくり

イヤン・バカン!におう・・・と言わないで!//ビール漬け



今日お弁当に持って行ったら通勤バスの中で鼻をくんくん・・・する輩がいた。私も気付いては・・・いた。職場で早速冷蔵庫に入れると、私の後にランチボックスを入れた後輩が「腐っているチーズがあるのでは・・・」と騒ぎ出したので、見つかる前に手伝うふりをして冷蔵庫から出して調理部屋へお引越しさせた。愛するお漬け物様の陰口をききながら仕事をするのは辛い!同じ弁当を持って行った夫も職場でピンチかも・・・と思い早速警告電話をする。「・・・?」と夫は状況把握がぜーんぜんできていなく心配は無用であった。鈍感な夫を持った幸せの一面、覚えて貯金しておこう!
でもこのビール漬、糠床でもないのに発酵食品の香りと味が絶品です。ビールのイーストかホップかが生きているのですね。レシピは友人Hさん(私の師匠!)から。漬物に飢えている地域にお住いの方、ぜひ試してみてね。


「キュウリのビール漬け
<漬け汁>
キュウリ・・・2,5 kg
ビール・・・・250 cc
砂糖・・・・・・500 g
塩・・・・・・・・100 cc
和辛子・・・・1/4 チューブ分(粉でもok)
酢 ・・・・・・・100 cc

<作り方>

  1. キュウリを洗い、両端を切る。太いキュウリなら縦横に1/4に分断する。
  2. 上記の材料で漬け汁を作りよく混ぜる。大きな器(バケツなど)にキュウリを敷いてその上に漬け汁をかけて重石をする。一晩後に下から混ぜる。
  3. 一日後でも浅漬けとして食べられるが、3-7日が食べごろ。

南京カボチャの花が咲く

雄花も残しておいて~//雌花より


去年の夏は寒くてカボチャも直径10cm以上にはならなかった。「今年はもっと大きくしたい!」・・・と思う余り、つい雄花は摘み取ってしまったのよ~・・・と生育報告をしあう友人がアハハ・・・と笑った。その気持ち、わかる、わかる。今年こそ育っておくれ、ほっくほくの南京カボチャに!

2008-06-29

青く長い手を持つ海老

焼かれれば 青く長い手 赤くなりけり//青手長海老

夏はバーベキュウの季節、いろんな食材を焼く。昨日はお呼ばれ先で海老やお肉を焼いた。この海老の本体はボタン海老にお顔が似ている。手は細いので食べる所はほとんど無いが、体肉は美味。

2008-06-28

王様のソーセージ

森の王様とおだてられたり、ソーセージの王様とおだてられたり//ヘラジカ(エルク)



ソーセージとハンバーグにならない肉はないらしく・・・勿論ヘラジカのソーセージもホットドックとして味わえる。野生の肉はヘラジカに限らず、鹿なども肉の色は牛肉よりも濃い赤色で独特の野生の臭味も少しある。ステーキやシチューでも美味しくいただけるフィレ肉やモモ肉は狩りをしない一般市民にはシーズン以外は手に入りにくいが、スパイスで味を調えられるソーセージはボリューム満点であっさり味でお手頃。野生肉の食材を扱うコーナーで冷凍物が手に入る。横にお立ちになっているのはヘラジカ印のローカル特注ビールで、ヘラジカの体液(?)ではないですぞ、念のため。

2008-06-24

森の王様

我ながらみとれちゃう・・・//森のナルシスト


一番スウェーデンらしい動物といえばヘラジカ。ヨーロッパからの観光客(特にドイツやデンマーク人)はヘラジカを一目見るために動物公園に行ったり、お土産店で乾燥ウンチまで買っていく。ヘラジカのメスは角が無いのでちょっと目には馬にも似ている。カナダのムースは1トンをゆうに超える大型らしいけど、北欧のヘラジカ(エルク)は750kgほど。それでも早朝や夕方、薄暗くなるとの~っそりとまるでラクダのようにフラフラと出てくるのに出くわすと幽霊のように大きく、こわいこわい。ハイウェイを横切るヘラジカはおぞましい交通事故のもと。できる限り森の中で王様のままのっそりといてほしいもの。

サマーケーキ

ミッドサマーのデザートには私を忘れないで!//出盛りの苺

そのままで、アイスクリームと一緒に、またはケーキにしても・・・私はバニラアイスと一緒に食べるのが好き。日本には練乳というのもあったなあ。5月に良い天気が続くとミッドサマーまでに苺が無くなっちゃわないか・・・と心配になる。どんなことがあってもミッドサマーには苺を確保しなければならない。今年は1ℓ箱が25クローネ(約400円)、値段も安くて熟れ過ぎずにいてくれてありがとう。

2008-06-22

ミッドサマー2008-2

花冠をのせている乙女たち・・・



花冠を冠るのは子供や女性。白樺の葉っぱや細い針金を編み糸として花を編み込んでいく。女の子たちは9つの原っぱの柵を越え、7(または9)種の出きれば道脇に咲いている花を摘み、枕の下に敷いて寝ると未来の王子さまを夢に見ることができる・・・と言われている。

ミッドサマー2008-3

ミッドサマーの祝い料理、主役は誰?

主役は「茹でた新じゃが、ニシンの特製酢漬け」。サワークリーム、細ネギ、ゆで卵を添えていただく。ミッドサマーのデザートは「苺」とこれも決まっている。新じゃがと苺はこの時期のもの。その他に見えるものは鮭や鰻やヒラメの燻製、ヤンソンさんの誘惑、ローストビーフ、ゆで卵のキャビアのせ、なぜか春雨のサラダなど。魚は温製にも冷製にもよく燻製にされる。冷蔵庫で3週間くらいはもつけれど、出来立ての温かい鮭の軽い燻製なんかはほっぺたが落ちる。

ミッドサマー2008-1

一年で一番陽の長~い日//スウェーデン南部の夏至柱

「一年で一番日が長いからといって・・・それが何だ?」というふうにはスウェーデン人は思わない。何故かはよく分らないがこんな嬉しい日はないのだ。6月末の夏至の頃はまだ朝晩寒かったりもするが、それこそ、それが何だ・・・という感じである。太陽様を崇めスウェーデン人が一年で一番開放感を味わい楽しむ日。 ハメをはずしすぎる人たちも多発し、警察が最も忙しい夜でもある。この夏至柱を立ち上げるのは男たちの仕事、昔は女は触ってはいけなかったが、現代の女性たちは勇ましい。なんせ夏至柱は子孫繁栄を祈る男性のシンボルなのだ。この周りを輪になって老若男女手をつないで踊る。まあ、スウェーデン式盆踊りとでも言いましょうか。そのせいか、このせいかスウェーデンでは夏に出来上がるカップルが多く、その結果というか4-6月生まれの人も多く、出合った時期を記念してか結婚もまた夏至にする人たちが多い。歩いて行けるくらいの距離にあるあちこちの地域の広場で夏至のお祝いが行われる。中には民族衣装を着て民族音楽を奏でる本格的に伝統的なお祭りをやるところも沢山あるが、私たちは毎年親しい友人のサマーハウスに泊まりがけで出かけるので、その近所にある広場に行くのが習いだ。昼食のニシン料理のあと腹ごなしに今年も広場へ出かけた。クジを引いたり、キャンデーを買ったり、知り合いと立ち話をしたり、ポップコーンの列に並ぶ女の子たちの花飾りを眺めたり・・・いつものように1時間以上ぶらぶらとした。

2008-06-19

嫌われもの その1

人間が大切にしている野菜や花は特に大好物。好き嫌いもほとんどナシ、そろそろ何でもムシャムシャいきますで~!出番を待つ5月。//キラーなめくじ(体調約10cm)
今年のカボチャと大葉をいかにしてこの天敵から守ろうか・・・ と思うまもなく、カボチャの幼女たちは今年もこの茶色い怪物に全滅させられた。雑草を食ってくれないか!キラーと呼ばれるこの茶色ナメクジが10cmで良かった。これが1メートルだったら・・・。今日も我が夫はこの怪物を何匹取り除いたか・・・カレンダーに書き込む。「雨上がりの今日は19!」

ライラック その2

そろそろ使ってちょーだいな//5月のバーベキュー (グリル)

5月末になると我が家では今年のグリル開きが行われる。炭を買ってきて、グリルを掃除して、肉をマリネして野菜と一緒にただ焼くだけ。それにサラダでもあればご馳走だ。日本のような食材はないけれど、肉は安くて豊富だ。でも、秋刀魚や鯵、イカの塩焼きなんかもあれば焼いてみたいなあ・・・。夏になると雨さえ降らなければ、焼くものを変えてほとんど毎週末。このグリルは17年くらい使っているけど、まだまだ使えそうだ。

2008-06-18

ライラック その1

スウェーデンの卒業式の頃、私はたわわ//ライラック

深呼吸して肺の底まで届けたくなる6月初旬のライラックの香り。青紫、赤紫、白と三色ある。我が家にも3種類あって、この順で咲く。スウェーデンでは6月初めの卒業式の花といえばライラック。ちょっとヒヤシンスにも似た甘くてさわやかな香りだ。今年もむせるような無料の香りを吸い溜めしておいた。